関東・関西を問わず、栗きんとんはおせち料理の超人気メニュー。
関東では田作りと呼ばれるちっちゃなカタクチイワシの炒り煮、
あれは関西では「ごまめ」と言いますね。
睨み鯛と呼ばれる鯛の塩焼きが一際目立っているのも関西風おせち料理の大きな特徴で
、あの鯛は、ずっとお正月の間にらみつけていてもらうのが役割で
食べちゃいけないらしいんですよね。
さらに北海道や東北では元旦の朝ではなく
大晦日の夜におせち料理を食べる習慣のある地域も少なくないようです。

おせちの由来は人気です

おせちというのは、ほとんどの人が持っているのでは、というくらいに1つの儀式のように定着しています。
しかし、逆さ言葉で、えんぎが、ぎえんになり、そこから変化して、げんになって、おせちという由来は、実に滑稽です。
もちろん、おせちは、単なる言葉遊びと理解することもできなくはないですが、発展してきた由来や背景をみると、きちんとした思想的裏付けがあります。
前に良い結果が出た時の行為と同じことをすることで、また、良い結果を望むというのが、今のおせちであり、本来の由来からは、逸脱した感がなきにしもあらずです。

おせちの語源の由来は、縁起を担ぐ、ということからきていて、そう考えると、意味も理解しやすいです。
縁起を担ぐというのが、そもそものおせちの由来ですが、江戸時代に流行った逆さ言葉からきています。
しかし、今のおせちは、そうした由来は無視されている感もあり、単なる語呂合わせ的なもので、良い結果を期待するというものに変化してきています。
おせちは、仏教的由来も関与していて、善行を積むことで、良い結果がついてくるということも示唆しています。
しかし、そうした説が有力視されているので、おせちの由来は、それで間違いのないところなのでしょう。
また、験には仏教の修行を積んだ効果という意味合いも含まれていて、おせちには、仏教的な由来も関与しているとする説もあります。

おせちというのは、単なるダジャレと称する人もいますが、それほど安易なものではありません。
験には仏道の修行を積んだ成果などの意もあるので、おせちの由来には、効果、効能の意味合いも含まれています。
つまり、言霊思想というものがおせちにはあり、それは、声に出した言葉には霊的な力があるというものです。
そのため、ポジティブな言葉の力を最大限に利用することが、おせちの本質であり、由来に応えることになります。

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