ユーロで適切な金融政策がとれるのは、変動相場制があるからであることを指摘しています。
統一通貨では不可能な事で、ユーロ圏のように為替レート変動でのメカニズムを放棄している際は、
資本移動での調整メカニズムが働かない事になります。
各国が独立した文化や規制を有しているままで
ユーロを導入すると、各国の政府は政治的圧力にさらされることになります。

ユーロ圏は人気なんです


今では、ユーロ圏は、5億人以上の人口を擁する一大経済圏となっていて、その果たす役割は大きいと言えます。
欧州のユーロと英国のポンドは、どちらもヨーロッパの通貨なので、共に欧州通貨と呼ばれています。
オセアニア通貨などを見ているとよくわかりますが、ユーロに追随した動きを示しているのが見て取れます。
また、フランス、イタリア、スペインなどの情勢も、ユーロ相場に大きな影響を与えると言われています。
そして、欧州委員会が発表するユーロ圏全体の経済指標についても、かなり重要と言っていいでしょう。
ちなみに、ユーロ圏の政策金利については、欧州中央銀行が決定するという取り決めになっています。
そして、徐々にユーロは、その存在感を高めつつある状況にあります。

ユーロ圏はかなり広く、各国のファンダメンタルズはまちまちなので、見極めが必要です。
そうした中、ユーロ圏経済の指標となっているのがドイツで、ドイツの景気やインフレの動向は、相場を見るうえでは不可欠と言われています。
これまで、世界各国の政府が保有する外貨準備に関しては、ドルがほとんどだったのですが、最近では、ユーロの比率が高まっている傾向にあります。
為替市場はドルを中心に回っていて、ドルに何か悪い要因があるとき、真っ先に買われるのはユーロなのです。
単一の国が使用している通貨がユーロではなく、欧州連合、つまりEUが採用している通貨のことなのです。

ユーロを使用しているのは、政治的にも文化的にも別の国々で、それでは自国の経済だけで世界と勝負できないということで、経済を統合する方向に進んでいます。
その圏で使われている通貨こそが、ユーロであり、こうした統一は、大きな意味があります。
また、外国為替相場においては、ユーロ圏は、経済の基礎的要因というより、米国の動向に左右されやすい特徴があります。ユーロは、アンチドルの代表的通貨ということが、その最大の特徴になります。

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