せどりが必ずしも嫌われているわけではない。
古書業界で使われている「せどり」は、
業者間の「競り」から来た言葉で「競取り」と書く。
古書組合などの業者間の競り売りは、主に束売りで行われるため、
欲しい本を競り落とすためには必要のない本まで買わなければならない場合がある。
その場合、競り落とした後に必要な本を抜き出し、
必要のない本は何らかの形で処分する事になり
結果として「必要な本だけを抜き出す」事になる。
そこから多くの本から必要な本だけを抜き出す行為を競取りと言うようになった。一方では本の希少価値にこだわらない、大量仕入れ、
大量販売形式の大規模古書店においては、
「一度に数十から百冊の本を買ってくれる」「長期在庫が減る」ということから、
せどりが必ずしも嫌われているわけではない。せどりは、古書店等で安く売っている本を買い、
他の古書店等に高く売って利ざやを稼ぐ(転売)こと、
またはそれをする人を指す。
同業者の店頭から高値で転売する事を目的に抜き買いするために、
せどり行為は業界内では嫌われるのである。
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