生成には受精卵を使わないというのがiPS細胞の特徴です。そのことで倫理的な問題から
解放される利点があります。iPS細胞の利点は、ES細胞と違い、拒絶反応の問題を回避、
免疫拒絶反応のない体組織移植が可能とされています。
ですが一方でiPS細胞は、
ガン化した細胞を生み出す危険性が懸念されていて、
ウイルスによる新しい感染症の発生も危惧されています。

オープンラボ形式になっているのがiPS細胞研究所の特徴

iPS細胞は、どこで開発されたかというと、それは京都大学にある研究所で培われたものです。
つまり、オープンラボ形式になっているのがiPS細胞研究所の特徴で、積極的な意見交換がなされています。
分化細胞を用いることで、iPS細胞研究所では、病態解明や、新しい薬剤の探索を日夜研究しています。
再生医療の実現に貢献することを理念として、iPS細胞研究所は開設されていて、ここでは、非正規雇用の職員と大学院生が働いています。
2010年4月に正式に設立したiPS細胞研究所は、人工多能性幹細胞に関する基礎研究と応用研究を実施しています。
一般的に、iPS細胞研究所は、サイラと略されていて、これは京都大学が擁する中の研究所の一つになります。iPS細胞研究所は、世界最高水準の研究拠点として機能していますが、一方で、若手研究者の育成にも努めています。
そして、規制当局への対応や広報活動もiPS細胞研究所の業務の一環として取り行っています。
そうした功績を称え、文部科学省は、今後10年間、iPS細胞研究所に対して、研究費を助成する方針を打ち出しました。
そして、その結果、京都大学iPS細胞研究所が誕生することになり、2012年には、田中真紀子文部科学大臣が視察をしています。

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