特徴的なインフルエンザの症状、そしてその原因とは

インフルエンザについては、今のところ、残念ながら、決定的な薬というのは存在しません。
つまり、薬を使用しても、インフルエンザについては、あまり効果が期待できないというのが現状です。

インフルエンザは、現在、有効な抗ウィルス薬はないので、ある程度は自力で治す必要があります。
まずインフルエンザに感染した時は、薬に頼るのではなく、水分補給をしっかり摂ることが大事です。
ただインフルエンザの場合、薬を服用しなくても、2日くらいすれば自然治癒することがよくあります。
つまり、対症療法的な治療がインフルエンザでは行われ、薬としては、下痢止めが処方されます。
ただ、インフルエンザで使用する薬については、ウィルスをかえって体内にとどめることになるので用いるべきでないとする意見もあります。
下痢がひどい場合は、インフルエンザの場合、水分損失を防止するため、輸液などによる処置を病院ではとることがあります。
厚生労働省も下痢止めの薬の使用はインフルエンザにはよくないと指摘しています。
ただ、インフルエンザの場合、死因の１つに重症下痢に起因する症例が見受けられるので、薬の使用は難しいところです。

インフルエンザは、重症例での患者のデータもあることから、下痢止めの薬の使用の是非は、慎重を期す必要があります。
主として小腸上皮細胞で増殖するというのがインフルエンザの特徴なのですが、よく使用される下痢止めの薬は、大腸に作用すると言われています。
治療に対し有効な薬が発見されていないインフルエンザの治療は、通常、対症療法が主ですが、免疫力の低い高齢者などは、脱水症状が懸念されます。
このことから、インフルエンザに感染しても、よほどのことがない限りは、下痢止めなどの薬は服用しないほうがいいでしょう。