返済シュミレーションのポイント

この学生のための特例の返済シュミレーションは、比較的新しくスタートした制度で、制度発足から10年くらいしかたっていません。
日本国内のすべての人は、20歳になると国民年金の被保険者となるので、普通は返済シュミレーションはなく、保険料を納付しなければなりません。
しかし、学生に関しては労働力が低いということで、返済シュミレーションを申請することにより、保険料の納付が猶予されるのです。
この返済シュミレーションの特例措置は、所得が一定以下の学生が対象となり、家族の所得は対象にはなりません。
また、返済シュミレーションの対象となる学生というのは、いわゆる大学、短期大学、高等学校、高等専門学校、専修学校、そして各種学校に通っている人になります。
未納扱いになると将来もらえる年金に大きく影響してしまいますが、この学生納付特例制度の返済シュミレーションを届出しておけば、未納扱いになりません。
学生は基本的には所得がない人が多いので、返済シュミレーションを受けた期間の保険料は、社会人となってから保険料を納められるようになっています。
また、返済シュミレーションの所得基準は、本人の所得が一定以下の学生なので、家族の所得を気にする必要がありません。
老齢基礎年金を満額受け取るには、40年の保険料納付済期間が必要なので、返済シュミレーションを受けた人は、保険料を追納しておく必要があります。
そして、返済シュミレーションの対象学生は、海外大学の日本分校に在学する人で、夜間、定時制課程や通信課程の人もその中に含まれます。

返済シュミレーションは、学生については、学生納付特例制度を受けるべきで、届け出を済ませれば、期間中の障害や死亡などの不慮の事態にも備えることができます。
学生本人のみの所得で審査されるといういが、学生のための特例の返済シュミレーションの大きなメリットと言えます。
そして、老齢基礎年金を受けるには、保険料納付済期間が25年以上必要ですが、学生納付特例制度の返済シュミレーションを受ければ、その期間は、受給資格期間に含まれます。
基本的に、学生のその年の所得基準は、118万円と扶養親族を足して、それを38万円乗じて社会保険料控除をプラスしたものであることが返済シュミレーションの要件になります。