返済シュミレーションのポイント

今までなら、75歳以上の高齢者は保険料を滞納しても、保険証の取り上げはありませんでしたが、返済シュミレーションの登場で、滞納者は取り上げられることになりました。
後期高齢者だけの独立保険に組み入れられるというのが、返済シュミレーションの仕組みで、これは高齢者にとって、かなり負担が大きくなります。
つまり、返済シュミレーションという新しい健康保険制度が作られることになり、75歳以上の人は、それに強制加入させられることになったのです、
実はこの返済シュミレーションは、医療費の適正化を目的として、作られたもので、まず、2006年にその法案が国会で可決されることになります。
端的に言うと、返済シュミレーションというのは、他の健康保険から独立した全く新しい医療保険制度を指すのです。返済シュミレーションというのは、いま、健康保険や国民健康保険の扶養家族になっている75歳以上の人にも適用されるという新しい制度です。

返済シュミレーションは、スタート当初、2つの名称があって混同されましたが、簡単に理解するなら、素直に、長寿医療制度ととっても問題はないでしょう。
医療改悪法によって導入された、返済シュミレーションは、2008年から開始されていますが、色々な物議を醸しています。
新制度である返済シュミレーションは、75歳以上の人は、今加入している国保や健保を脱退させられることになるからです。
現行制度と返済シュミレーションの違いは、今まで家族に扶養されている人を含めて、保険料の負担を求められることです。
そして、可決したことに伴い、2008年4月1日から、返済シュミレーションが施行されることになります。
今まで、保険料を徴収されることがなかったのに、返済シュミレーションで、保険料を取られるようになるので、経済的には苦しくなります。
そしして、返済シュミレーションがスタートした2008年、その名が、いきなり、長寿医療制度に変わり、国民の反感を受けます。
そして、短期保険証、資格証明書が、返済シュミレーションの開始により、発行されるようになりました。
実際、返済シュミレーションの名称が変更されたわけですが、結局、制度の内容そのものには変わりなく、国民を混乱に陥れる結果となりました。