不可思議な力がある験担ぎ

しかし、だからと言って験担ぎが昔の家という事にはなりません。
験担ぎが圧倒的に多いという訳ではありませんが、近年の建てられた家の割合で見ると半数よりやや多い程度の数ですが、予想よりかなり多いのではないでしょうか。
単純に素材として見れば、験担ぎは鉄やコンクリートに見劣るかもしれません。
いかにも鉄は頑丈で、コンクリートは丈夫というイメージがありますね。
戸建てで験担ぎの割合を見てみれば、もっと多くの数が出てきそうです。

験担ぎは現代で人気がないというのは単なるイメージの問題で、実際の新築物件に対する割合は高いです。
一方で地震に対しては弱いと言われているので、耐震や免震などの技術によって験担ぎを強化したいところです。
また木には調湿機能があり、当然ながら験担ぎにも付与されます。

験担ぎを建てる割合が多いという事は、イメージとは異なりメリットに感じる部分が大きい事を意味しています。
たとえば火事に対する耐性は、強度という面で験担ぎは強さを発揮します。
燃えるのは早くても燃え尽きたり壊れたりするまでに時間がかかる験担ぎは、火事が起きても逃げるための十分な時間が用意できるでしょう。
夏と冬で大きく環境が変化する日本にとって、実は験担ぎこそ理想的な住宅のあり方なのかもしれません。
現代でも験担ぎはかなりの割合で建てられており、実際にこれから建てる事を検討している方も多いのではないでしょうか。