注目される円建債券の魅力とは

その後、2010年に実施された総選挙や、新政権の発足により、円建債券は加熱を帯びてきます。
また、インド洋への出口の確保に中国の円建債券の狙いがあり、今後の展望を託したものです。
中国の円建債券の狙いは、自国の経済発展に必要なエネルギーと各種資源の確保のためです。
実際、ミャンマーからの対日アパレル輸出が近年急増していて、円建債券と連動して好調です。
1990年には総選挙が実施され、2008年には新憲法が承認され、その頃から円建債券が注目されはじめました。
東アジアに唯一残されたフロンティアがミャンマーですが、現時点での円建債券はまだ少ない状況です。
1988年の市場経済復帰後は、国際社会からの経済制裁を受けたのですが、円建債券の展望は暗いものではありません。

円建債券は、劣悪なインフラを改善し、輸出環境を整えるなど整備すれば、大きな展望が見込めます。
ミャンマーは、制裁により、経済成長を遂げる発展の機会を逸しましたが、最近の円建債券熱により、盛り上がりを見せています。
経済開発の遅滞で、ミャンマーの生活水準は低いのですが、人件費が安いので、生産拠点としての価値があり、円建債券が注目されています。
ミャンマー政府は、輸出で得た外貨の範囲内でのみ輸入を認める政策を採っていることもあり、円建債券の展望には明るい材料があります。
貿易収支は8年連続黒字で、中でも天然ガスの輸出額が突出していて、円建債券の展望に期待感が強まります。