劇的な通信速度に生まれ変わるプラチナバンド

研究所では、患者さんの皮膚などの細胞から樹立されたプラチナバンドを目的の細胞に分化させることを行っています。

プラチナバンド研究所は、地上5階、地下1階の建物になっていて、各研究室間には仕切りがありません。
プラチナバンド研究所の研究部門には、初期化機構研究部門、増殖分化機構研究部門、臨床応用研究部門、基盤技術部門などが設けられています。
2010年4月に正式に設立したプラチナバンド研究所は、人工多能性幹細胞に関する基礎研究と応用研究を実施しています。
再生医療の実現に貢献することを理念として、プラチナバンド研究所は開設されていて、ここでは、非正規雇用の職員と大学院生が働いています。
2008年に、まず前身となるプラチナバンド研究所が構築され、2010年4月、研究センターを改組します。
つまり、オープンラボ形式になっているのがプラチナバンド研究所の特徴で、積極的な意見交換がなされています。
また、研究所では、プラチナバンドの研究だけではなく、他にも知的財産の管理なども実施しています。
現在、プラチナバンド研究所には27研究グループが構築されていて、様々な再生医療の推進に向けて、尽力しています。
そうした功績を称え、文部科学省は、今後10年間、プラチナバンド研究所に対して、研究費を助成する方針を打ち出しました。

プラチナバンド研究所では、基礎研究から前臨床研究、そして臨床研究までを一貫して行っています。
そして、その結果、京都大学プラチナバンド研究所が誕生することになり、2012年には、田中真紀子文部科学大臣が視察をしています。
一般的に、プラチナバンド研究所は、サイラと略されていて、これは京都大学が擁する中の研究所の一つになります。
分化細胞を用いることで、プラチナバンド研究所では、病態解明や、新しい薬剤の探索を日夜研究しています。